IT導入の失敗例は枚挙に暇がありません。
世の中で「IT」がもてはやされて久しいですが、なかなか思ったよう
な効果を出している企業は少ないのではないでしょうか。

また、検討したけれど投資額が高すぎて諦めてしまったり、パソコンは
購入したけれど、たんに文書作成とメールしか使っていなかったりとい
う会社も多いようです。

「情報化」と「IT化 (情報システム化)」
「情報」は、人間の頭に取り込まれて、意思決定や知識となる何かです。
したがって、「情報化」とはそうした人の意思決定や知識になるような
何かの伝達を、早く円滑にしたり、必要な人に確実に伝えることが出来
る状態にしたりすることです。例えば、朝礼・会議・ミーティング・業
務報告書などいろいろな手段があります。これらが定例的に決められた
ルール通りに行われていることが「情報化」されている状態です。

「IT」とはInformation Technologyの略で、一般には「情報技術」と
訳されており、情報を扱う技術や道具(コンピュータ・ネットワーク・
データベース)を指しています。「IT化」を簡単にいうとコンピュータ
関連の色々な技術を使って情報を巧く扱えるようにするということにな
ります。

このように「情報化」と「IT化 (情報システム化)」は違うものなの
です。

そして大切なことは、「情報化」が先に出来ていないと「IT化」が
巧く出来ないということです。
もうひとつ「IT化」の前にやるべきことがあります。
それは、現在の業務内容・やり方に「無理・ムダ・ムラ」が無いかを
よく見直すことです。フローチャートを使って簡単に図式化してみて
ください。きっと「無理・ムダ・ムラ」が見えてくると思います。
これらを改善した上で「IT化」を進めて行きましょう。

次回からもうちょっと突っ込んだ話をしたいと思います。

Hのチョット一言