品質はあなたがつくっている ― 品質保証書という道具
あなたは自らの手で品質をつくっていることを知っていますか。
毎日数百パックから、多いと数千パックの製品を加工しているあなたが、その手と体と研ぎ澄まされた意識を総動員して目の前で完成させる製品は、ただ単なるモノではなくて、まして指示されたからしかたなく間に合わせているのでもなくて、言わば人生の貴重な時間を使ってあなたが創りあげた、大切な『生きた証』であるハズです。
そう考えると、あなたが創った製品のその出来栄え(品質)は、あなたの『人生の価値』そのものを表していると言っても過言ではないのです。だから、そうなんです、製品の品質にはあなたの人生の価値が表現されているのです。決してオーバーな表現ではないのです。
品質保証書という道具
でも製品はすぐにピッキング(出荷用に品目ごとに取り分ける作業)され、トラックに乗って店舗に着き、お客様に提供されます。その料理は、おいしいものを食べて心から満足したという、お客様の幸福なひと時を演出する主役ではありますが、絵画や建造物などと違って、ずーっと後世に残るというものではありません。
そこで、私たちには品質保証書という大切な道具があるのです。これは、
- 使った原料は正しく、異常のないものでした。
- 正しい手順と容器で間違いなく計量しました。
- 正しい手順と設備と器具で間違いなくつくりました。
- 出来上がった製品は、味見や温度や重量や日付など正しいものでした。
- 正しい時間で正しい量が出来上がりました。
- 以上の仕事を、わたしが間違いなく行いました。
という品質の証明書であり、そして同時に、あなたが正しい仕事をしたということを胸を張って証明するものです。
もう分かって貰えましたね。間違いなく品質はあなたがつくっているし、その品質はあなたの人生の価値そのものであるし、その証明こそ品質保証(書)であることが。
今日からそんな見方で品質保証書を見直すと、ほら、チェックやサインする気持ちも違ってきませんか。
執筆:代表理事 山下 博人
初出:2018年11月

